私が受けた音大はピアノの演奏だけで合否が決まる、と言っても過言ではないくらいの大学でした。
と言うことは、演奏が良くないと一発で落ちます。ソルフェージュが完璧でも、新曲視唱がうまく歌えても、頭が良くても……。
そもそも学科試験はなかったので、全て音楽のみで決まります。
なので高校の時は大学に向けての一般科目ははっきり言って必要ありませんでした。
お友達はみんなで勉強する!と図書館へ向かっても、私だけ家に帰り、ピアノを練習していました。
ここだけの話、授業中もずっと楽譜を書いたり音楽の勉強をしていましたね。
それで受験は、ピアノの演奏一発勝負なのですが、演奏内容を重視される大学だったので、完璧に間違えずに弾けても演奏が良くなければ受かりません。
逆に言うと、間違えても魅力的な演奏、審査員の記憶に残る演奏をすれば合格するのです。
過去に有名なピアニストで、楽譜2段分飛ばして演奏したが受かった、という噂もありましたがきっと事実でしょう。
そして審査員の先生方は、最初の1小節と最後の1小節を聞いて判断する、と言われていましたが要するにこの2小節だけで合否が決まってしまうのです。
このたった2小節をうまく弾くために、長い年月、長いプログラムを仕上げなければなりません。
根気との戦いです……。