聞いた事のあるようで聞いた事のない"譜めくりスト"。
伴奏者が自分で楽譜をめくらずに、他の人にめくってもらう事があるのですが、その人のことです。
ちなみに…私自身は譜めくりストは絶対に付けません。なぜかと言うと、練習と本番の状況を変えたくないからです。
伴奏曲の練習のときは、譜めくりの人はいないですよね?それなのに本番でめくってもらうというのはめくるタイミングが違ってきて、ミスをする心配が出てくるんです。なので練習のときも、自分で譜めくりをしながらの練習が必要になり、どっちの手でめくる、などと楽譜に書いたりもします。
あとは伴奏がお休みの小節があればそこで楽譜を切って、次のページに貼り付けたりするので、楽譜の断片が上から飛び出たり、左右に飛び出したりもします。
この楽譜を見た楽器の友達や先生はいつもびっくりしていました。すごい仕組みの楽譜です!!
自分にしか分からない、自分でしかめくれない楽譜で弾いていました。
逆に私も譜めくりストの仕事もよくしていました。一番大きな演奏会では、五嶋みどりさんと及川浩治さんのデュオコンサートでの譜めくり。大きなホールでの演奏会で、譜めくりをするだけでもとても緊張したのを覚えています。もちろんサインも頂きました!
譜めくりストって、舞台へ出るタイミング、座るタイミング、めくる時に立つタイミング、あと何小節のところでめくる、などなど意外とコツがあるので、慣れることが大事なんです。ただめくるだけではない、重要な存在です。