私の通っていた音大は、一般の仕事に就く人が1割もおらず、就活さえもしている人は見かけませんでした。
そうです、、ほとんどの人がプロの演奏家になったり、海外へ行って活動したりします。
就活をしない=職が決まっていない
という事で、卒業はできても仕事はあるか分からない状態。
そこで不安な私は、音大を卒業してすぐバイトをしようと探しました。
見つけたのが近くのデパ地下のお弁当屋さん。
近いので朝7時からの仕込みも可能と伝えていて、急に電話がかかってきて出ることもありました。
まぁ、それは良いんです。。
そこに、とっても怖くてイジワルな従業員がいました。
バイト先のお店は、
⭕️店長
⭕️従業員①私
⭕️従業員②高校生の女の子
⭕️従業員③イジワルばーさん
この4人。
私ともう一人の女の子は厨房でも作ったり詰めたりします。
イジワルばーさんは、ほとんどレジ担当。
一緒に接客をするときはいつも、
「顔色が悪く見えるからちゃんと明るい口紅を塗りなさい!」
と怒られました。
早朝から入る事もあったので、眠かったし忘れるんですよね。
そうしたらしつこく攻撃されます!
お昼休憩のとき、スタッフルームにあるロッカーに行き荷物を出し入れしたりお昼ご飯を食べたりするのですが、
「あっちで食べなさい!」
と仲間外れにされていました。
そしてこんな事もありました。
バイトが終わりロッカーに制服を入れて帰るのですが、鍵をかけ忘れて帰ってしまったのです。
そうしたら翌日盗まれていて、それを相談したのです。
そうしたら、
「鍵をかけ忘れるのが悪いのよ!買い直しなさい!ここで頼むのよ」
とバカにしたような言い方で言われました。
半泣き状態で新しい制服を注文し、痛い出費だったのを覚えています。
もう一人の女の子は私より前からバイトをしていたからか?なんで私だけ責められるんだろう?と思って不思議でした。
その女の子にいつも相談していたのですが、仕事の手順は教えてくれましたが精神的にはあまり助けてはくれませんでした。
それでも頑張ってバイトしていましたが、それ以外で学生の頃からやっていた演奏の仕事やレッスンもどんどん増えてきて、本業が忙しくなってきたためバイトをやめることにしました。
バイトをしていた2ヶ月間で、イジワルばーさんからの攻撃はありましたが、レジ打ちが楽しかったり、唐揚げのグラムと個数が一度に分かるようになったり、
厨房で料理したり、大量の揚げ物を揚げてお弁当箱に詰めたり。
音楽以外のとても貴重な経験となりました。