音大を目指すのですから、当然手が大きくて指も長い方が有利な気がしませんか?
果たしてどうなのでしょう・・・。
私は手がものすごく小さく、指も長くはないです。
音大に入り、仲間からの質問で一番多かったのはこれです。
「え!!こんなに手が小さくてよく弾けるね。ドからドまで届く??」
届かないわけないじゃないですか!!!!!
これでも難曲も弾きこなし、どれだけ音が飛んでも何とか外さずに頑張ってましたよ。
ちなみにドからドまでは小学生の時にすでに届いてましたよ。
結果、手の大きさは関係ないって事が分かりましたが、小さくても良いこともあるんです逆に。
細かいパッケージが弾きやすいです。特に半音階なんて得意中の得意。コロコロ小回りききますよ。
確かに、1オクターブより広がると一度に弾くのは難しくなってきますが、そういう箇所はバラしても弾けますし、そのバラし方もうまくなってきます。
手が大きい人も、飛ぶところは結局難しいですし、外す人は外してしまうし…。
ただ、受験のときに先生から脅されました・・・
「指もっと広げて!!広がらないと指の間を切らなきゃダメになるよ!!」
え???切る???
本当にそういう人いるみたいです。ホラーですね。
受験はホラー並みです。
ホラーと言えば、
受験のときにオクターブの曲ばかりを弾き続けていて、特に小指の第二関節が鍵盤に常に当たる状態になります。
そうしたら当たっているところが出血していました。
手が小さいので必要以上に広げながら弾かないといけないので、どうしても鍵盤に当たってしまうのです。
そしてそこから出血・・・。
絆創膏を貼ったら弾きにくいし邪魔になるので、もう放置しかない。でも弾かなくてはならないので治りません。。
手の小ささは関係ないですが、やはり弾き続けていると爪の間からも(流れるほどではありませんが)出血します。
まぁその時は慣れたもんで、出血に驚くというよりは、
「あぁ、出血するほど練習したんだ。頑張ったなぁ。」
くらいの感覚で逆に達成感を味わっていました。
今冷静に考えたら普通じゃないなと。
そのくらいの異常な感覚で練習していたんですね。
思い返してみたら、手が小さくて人より苦労する事も多かったですが、弾きやすい箇所もあるし細々としたパッセージは得意だったので、悪いことばかりではないです。
ピアノに関してはそうですが、他の楽器だとどうかは分かりません。
楽器に寄って弾き方が違うので、良し悪しはありますね。